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コンサーティーナの修理にUPSで海外発送してみた
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コンサーティーナの修理を海外工房へ依頼するため、UPSを使って楽器を安全かつ確実に発送した体験談をご紹介します。
目次
なぜ海外へ修理に出すのか?
特殊な楽器であるコンサーティーナは、専門的な修理に対応する国内店舗が少ないためイギリスの工房へ直接送るのが確実です。
修理が必要なコンサーティーナが複数台あったため、思い切って海外の専門工房へ修理に出すことにしました。今回は、その際に利用したUPSによる海外発送の体験談をご紹介します。

それでもちゃんと届くのか不安
今回、対象となったコンサーティーナの不具合は下記のとおりです。
- バネが折れた
- コンサティーナ・リードの紛失
- ストラップの紛失
- 蛇腹がへこむ・穴が開いている
博士送ったらすぐに修理して送り返してもらえるとは限らないので注意。Waiting Listがあります。
UPSでの送り状作成と入力のポイント
UPSでの送り状作成はオンラインで完結します。
事前の準備と正確な入力が重要です。
UPSのサイトでオンラインで送り状を作成できます。あらかじめUPSのアカウントを取っておきましょう。
送り状を作成するときに、荷送人(わたし)および荷受人(工房)のメールアドレスと電話番号を入力し、メール通知を送るかどうかのチェックボックスにチェックを入れました。後ほど、実際にお知らせメールが届きました。
また、後述するEORI番号は、「Reference Number(s)」欄に入力しました。
ただし、入力欄の文字数制限が厳しい点に注意が必要です。





インボイス(商業送り状)の作成とEORI番号
インボイス作成時は「修理品」を選択し、EU・イギリス向けのEORI番号を専用欄に記載することで通関がスムーズになります。
インボイスの作成画面では、「修理品」であることの選択が可能でした。

以前、郵便局から国際小包で発送した際は「修理品」であることも書いておらず、通関にかなりの時間がかかりました(後述する通関手数料(Import Charges)も相手方が支払う必要がありました)。
その時に工房から、EORI番号を取得して書いておくとスムーズになるかもしれないと言われていたので、EORI番号を取得してもらって番号を教えてもらっていました。
EORI番号(事業者登録識別番号)とは
EUおよびイギリスへ商品の輸出入や通関手続きを行う際に必要な、企業や個人を識別するための固有の登録番号です。
修理品を選択した後に表示される詳細入力画面には、EORI番号専用の入力欄も用意されていました。
品目分類・HS番号と梱包の工夫
楽器の素材や適切なHS番号を明記し、外箱にはフリーザーパックで保護した必要書類一式をしっかりと貼り付けます。
スムーズな通関には品目とその素材を記入する必要があります。これには前回の受け取り時に教えてもらったRosewood(Not Brazilian), Pear wood, Steel と書きました。
また、品目分類とHS番号の記載もお勧めします。今回は日本の税関の輸出統計品目表(税関ホームページ)等を参考に、「9205.90 - アコーディオンその他これに類する楽器」を指定しました。
一箱に複数台を梱包する場合は、内容物の数量や価値を明確に記載する必要があります。

また、外箱に貼る複数枚の書類をまとめて保護するため、「大きめのフリーザーパック」を活用しました。これはほかのサイトの事例を参考にしました。
フリーザーパックの中には、以下の書類をまとめて封入し、梱包箱に貼り付けました。
- UPSの送り状、同時に出力されるインボイス3枚
- 修理品であることとEORI番号を記載した用紙
- コンサーティーナの写真とシリアルナンバーを書いた説明書

正直言って、一つ目の書類以外、通関に効果があるかどうかはわかりません

集荷について
UPSの海外発送は個人でもオンラインで簡単に手続きでき、自宅まで引き取りに来てくれるため非常に便利です。
「UPSの海外発送は企業向けで、個人では利用できないのではないか」と最初は思っていましたが、調べてみると個人で利用している方もいました。そこで実際にオンラインで送り状を作成してみたところ、手続きの画面で希望する「集荷の期日」を指定できました。

指定した集荷日当日は、テレビのCMなどでよく見かけるおなじみのUPSロゴがデザインされた専用トラックが自宅まで来て、UPSの制服を着たドライバーに無事に荷物の引き渡しを完了できました。
通関について
通関時の確認連絡をスムーズに進めるため、あらかじめ荷受人の複数の連絡先を細かく把握しておくことが不可欠です。
通関時に、税関から荷受人(工房)へ確認の連絡が何度か入りました。ここでスムーズに連絡が取れなかったので、手続きが止まってしまいました。
あらかじめ荷受人の複数の連絡先(電話番号やメールアドレスなど)を細かく教えてもらっておくと非常に安心です。
手続きが止まった際には、UPSからメールで連絡があり、荷受人の他の連絡先を伝えました。
通関手数料(Import Charges)について
通関手数料の発生時は追跡画面からオンラインで支払設定ができ、今回は約6,000円の費用が発生しました。
また、通関手数料である「Import Charges」の支払いが発生しました。この費用はUPSの追跡画面上で支払いが必要になったことを知りました。その際は「到着時に荷受人が支払うか」「荷送人(自分)が支払うか」を選択できます。

今回は私が支払う設定にし、万が一のトラブルに備えて荷受人へもその旨を事前に伝えておきました。
今回の料金は £28.55(約6,000円) でした。



輸送時の停滞の原因
経由地の祝日や機械トラブルなど、国際輸送では様々な要因でスケジュール遅延が発生するため余裕を持った計画が必要です。
今回2箱の荷物を同時に発送したにもかかわらず、到着のタイミングにズレが生じました。その主な要因として、成田空港での通関手続きによる一時的な足止めや、経由地である中国・深センでの約3日間の滞留が挙げられます。
特に中国での停滞に関しては、現地の祝祭日(国慶節)による休業期間と重なったことが大きく影響していると分かりました。
このように、国際輸送における荷物の停滞を引き起こす要因は多岐にわたります。主な原因としては、税関における書類不備や検査などの通関トラブル、経由国・目的国の大型連休による業務停止、さらには悪天候や機材トラブルといった輸送便の乱れなどが挙げられます。
海外発送を行う際は、こうしたスケジュール遅延のリスクをあらかじめ想定しておくことが重要です。

2箱の荷物の輸送経路も違った
支払い
各種費用はUPSアカウントにクレジットカードを事前登録しておけば、決済手続きを非常にスムーズに行うことができます。
費用等の支払いは、あらかじめUPSのサイトにクレジットカードを登録しておくことで、スムーズに行うことができました。
受け取り(修理完了後・通常荷物)について
国内配送がヤマト運輸に引き継がれる仕組みを理解し、必要に応じて新たな追跡番号を確認することが確実な荷物受取のコツです。
UPSで送られたコンサーティーナやほかの荷物を受け取る際は、発送時と同様にスムーズな連携が不可欠となります。実際にUPSを利用して荷物を受け取った経験から、気をつけておくべき重要なポイントを解説します。
まず大前提として、海外の荷送人(工房など)から最新の追跡番号を確実に入手しておくことが何よりも大切です。配送状況を常に把握できていると、万が一のトラブルにも迅速に対応できます。
もし輸送途中で荷物が停滞した場合は、迷わずUPSのカスタマーサービスへ電話で問い合わせるのが最も確実な解決策です。現在の状況や今後の見通しについて、的確な情報を得ることができます。
ここで特に注意しておきたいのが、国内配送への切り替わりです。UPSは日本国内に到着し、税関での通関手続きが完了した後の配送を、ヤマト運輸へ引き継いで配達します。
国内の配送業者に引き渡されると、それまで使っていた海外のUPS追跡番号が国内システムでは追跡できなくなります。そのようなときは、UPSに直接電話して日本の国内配送で使われる新しい追跡番号を教えてもらうことで、国内での配達状況も正確に把握できるようになります。
まとめ
事前準備と連絡体制を整えれば個人でも海外発送は可能であり、楽器修理を検討する際の大きな安心材料となります。
海外への楽器発送は最初はハードルが高く感じられますが、手順を一つずつ確認し、EORI番号やインボイス、そして荷受人との連絡体制(複数の連絡先の共有など)をしっかり準備しておけば、個人でも問題なく行うことができます。コンサーティーナの修理や海外発送を検討している方の参考になれば幸いです。
荷物追跡の例

おまけとして追跡の状況を書きます
日本からイギリスへの荷物追跡
- 2026/10/08
- 9:04
- 配達中
- 本日配達のため出発しました
- Telford, United Kingdom
2026/10/08 - 7:06
- UPS施設で処理中
- Telford, United Kingdom
2026/10/08 - 6:49
- 輸送中
- 施設に到着
- Telford, United Kingdom
2026/10/08 - 6:20
- Import COD(ICOD)料金が支払われたか、または請求されました。
- 2026/10/08
- 5:24
- 施設を出発
- Castle Donington, United Kingdom
2026/10/08 - 2:09
- 空港上屋スキャン(輸入)
- Castle Donington, United Kingdom
2026/10/07 - 20:01
- 輸入手数料は、配達時にお支払いいただきます。
- 2026/10/07
- 20:01
- この荷物は輸入手数料がかかります。「今すぐ支払う(利用可能な場合)」または「配送時に支払う」を選択してください。
- 2026/10/07
- 17:52
- 荷物の保留が解決されました。
- 2026/10/07
- 3:42
- 空港上屋スキャン(輸入)
- Castle Donington, United Kingdom
2026/10/07 - 2:25
- 施設に到着
- Castle Donington, United Kingdom
2026/10/07 - 2:08
- 施設を出発
- Koeln, Germany
2026/10/06 - 19:16
- 施設に到着
- Koeln, Germany
2026/10/06 - 17:54
- 施設を出発
- New Delhi Airport, India
2026/10/06 - 11:30
- 施設に到着
- New Delhi Airport, India
2026/10/06 - 8:21
- 施設を出発
- Shenzhen, China
2026/10/04 - 9:07
- 遅延が発生しています。できるだけ早く荷物をお届けします。
- Shenzhen, China
2026/10/04 - 8:50
- 遅延が発生しています。できるだけ早く荷物をお届けします。
- Shenzhen, China
2026/10/02 - 11:03
- フライトの遅れにより遅延が生じました。配達日をできるだけ早く更新します。
- Shenzhen, China
2026/10/02 - 10:42
- 機械トラブルのため遅延が発生しています。配達予定日が分かり次第、ご案内します。
- Shenzhen, China
2026/10/01 - 11:15
- 荷物の保留が解決されました。
- 2026/10/01
- 11:15
- 貨物には修理品が含まれています。UPSは、関税減免に必要な追加情報について発送人/荷受人に連絡しました。
- Castle Donington, United Kingdom
2026/10/01 - 10:46
- フライトの遅れにより遅延が生じました。配達日をできるだけ早く更新します。
- Shenzhen, China
2026/10/01 - 9:44
- 機械トラブルのため遅延が発生しています。配達予定日が分かり次第、ご案内します。
- Shenzhen, China
2026/10/01 - 1:32
- 施設に到着
- Shenzhen, China
2026/09/30 - 21:57
- 施設を出発
- Narita, Japan
2026/09/30 - 20:57
- 空港上屋スキャン(輸出)
- Narita, Japan
2026/09/30 - 16:09
- お客様の荷物は政府関係機関からリリースされました。
- 2026/09/29
- 21:42
- ウエアハウススキャン(在庫スキャン)
- Narita, Japan
2026/09/29 - 21:03
- お客様の荷物が政府関係機関により保留されています。保留が解除されると、お客様の荷物が配達されます。
- 2026/09/29
- 20:59
- 空港上屋スキャン(輸出)
- Narita, Japan
2026/09/29 - 12:53
- 通関のために税関が追加の情報または書類を必要としています。お客様からの情報を待っています。
- Castle Donington, United Kingdom
2026/09/29 - 12:53
- お客様の荷物は輸送中です…
- 2026/09/29
- 19:48
- 施設を出発
- Tokyo, Japan
2026/09/29 - 17:42
- 施設に到着
- Tokyo, Japan
2026/09/29 - 11:54
- 私たちはあなたのパッケージを持っています
- 集荷スキャン
- Tokyo, Japan
2026/09/28 - 22:51
- ラベルが作成されました
- 荷送人がラベルを作成しましたが、UPSはまだ荷物を受領していません。
- Japan