CITES ワシントン条約にかかる材料を使用した楽器の輸入

デュエット・コンサーティーナ弾きのLev.Rさんに、ご自身の楽器を輸入した際の、「CITES;ワシントン条約の手続き」について寄稿していただきました。

目次

事の起こり

ブラジリアンローズウッド製のデュエットコンサーティーナをConcertina.netで知り合った方から購入しました。

CITESとは

CITESとは、ワシントン条約のことです。ただ、CITESという言葉自体はワシントン条約で規制されている品目を輸出入する際に、輸出国の管理局が発行する輸出許可証のことを指すことが多いようです。この記事では後者を指します。

ローズウッド製のコンサーティーナの輸入について(CITESについて)

ローズウッドはその希少性からワシントン条約により規制されてきました。しかし、第18回の締約国会議によって、ブラジリアンローズウッド(ハカランダ)を除いて、付属書IIに属するローズウッドが使用されている楽器の規制が解除されました。

付属書IIのローズウッドを使用した楽器の輸入

規制が解除されたので、外国為替法に基づく輸出入手続きが不要です。

なお、通関時に条約適応外であることが確認できないといけないので、付属書IIのローズウッドであることをインボイスに明示しておく必要があります。

ブラジリアンローズウッド製の楽器の輸入

外国為替法に基づく輸出入手続きが必要です。この手続きでは、輸出国の輸出許可と輸入国の輸入許可が必要で、書類の取得にも時間もかかります。詳しい手続きは、下の章で経験を交えて説明します。

ブラジリアンローズウッド製のコンサーティーナを輸入する。

私の経験をもとに、手続きについて説明します。

https://www.meti.go.jp/policy/external_economy/trade_control/02_exandim/06_washington/

輸入に必要な書類

輸出者に用意してもらう書類

2種類あります。インボイスとCITESです。とくにCITESがないと後述する輸入許可証も取得することができないので、相手に取得して頂くようお願いしましょう。私の場合は3か月ほどかかりました。インボイスは、売買が成立したことを証明するものです。書き方は相手の方に任せて大丈夫ですが、相手(販売者)の直筆のサインが必要です。

輸入者が用意する書類

  • 輸入承認申請書を2通
  • 輸入承認申請説明書

これに加えて、輸出者に用意してもらった

  • CITESのコピーを2通
  • インボイスのコピー

を加えて、郵送で経済産業省のワシントン局に提出します。

不備がなければ、輸入許可証を取得することができます。

輸送

コンサーティーナとCITESの原本を輸送してもらいましょう。一緒に送ってもらってもいいですが、私の場合事故が起こったので、個人的には書類は国際郵便などで分けて送ったり、楽器の梱包の中に入れてもらうことをお勧めします。到着したら、業者の日本オフィスから連絡が来るので、指定の場所に輸入許可証と、分けて送っていればCITESの原本を送りましょう。

ラスト

通関が通ったら、日本の宅配業者があなたの自宅まで運んできてくれます。素晴らしいですね。

もしCITESが紛失したら

これは私の経験談です。私はコンサーティーナとCITESの原本を某国際運送業者に送ってもらったのですが、輸送の途中でCITESの原本が紛失してしまいました。

こうなったら仕方がありません。輸出者に頼んでCITESを再発行してもらいましょう。この時に、経済産業省のワシントン局の方にも連絡を入れておくとスムーズに事が運ぶと思います。再発行であれば、輸入許可証は取得しなおす必要はありません。

その他困ったことがあったら

迷わず、

経済産業省 貿易経済協力局 貿易管理部野生動植物貿易審査室 審査班

に電話をかけましょう。

楽器の材料がワシントン条約に抵触するか、またその手続きについては、ヴィンテージのコンサティーナを入手する際に気を付けたい項目です。

デュエット・コンサーティーナを入手されたい・された方も心なしか増えています。
ご寄稿いただき、ありがとうございました。

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