Bastari / Stagi(バスタリ・スタジー)イングリッシュ・コンサーティーナ 56ボタン Tenor Treble(テナー・トレブル)

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概要

Bastari / Stagi(バスタリ・スタジー)イングリッシュ・コンサーティーナ 56ボタン Tenor Treble(テナー・トレブル)です。
代理店が異なるとStagi/Gremlinなどのブランド名で販売されていました。製造元はイタリアのfabbricaconcertine Concertina Italia(WEBサイトなし;2025年時点)という会社です。

56ボタン Tenor Treble(テナー・トレブル) のイングリッシュ・コンサーティーナは下記の配列表のとおり、 C2;ドからF6;ファ まで4オクターブ発音できます。

イングリッシュ・コンサーティーナは音階を滑らかに発音できるのが特徴で、装飾として伴奏のコードを交えて演奏することができます。メロディーを演奏しながら伴奏をブンチャ・ブンチャ、と同時に演奏することは難しい(楽譜の作り方による)です。メロディーを自分で歌って、伴奏のコードだけで演奏することもできます。

特徴

外見

  • エンド
    • 黒塗り
  • 58ボタン
  • 蛇腹
    • 本革
    • 蛇腹を開くと、gusset(マチ)が表革と同系の色。
  • ボタンが銀。プラスチック製。
  • 唐草模様の内側のbuffle;バッフル(ゴミ除け、整音目的)には銀紙が貼ってある。
  • 親指ストラップ(ベルト)
Concertina

イングリッシュ・コンサーティーナは左手側にCEG(楽譜の線上)、右手側にDFA(楽譜の間)が互い違い、交互に並んでいます。

左手側にCEG(楽譜の線上)、右手側にDFA(楽譜の間)を目安に指の動きを把握するとわかりやすいです。

内部

アクション
  • Stagi / Bastariは同じ構造
    • アームはアルミニウムの板金を加工。
    • 支点はカンヌキ留め。
    • ボタンを押し込むと底打ちしない。
リード
  • アコーディオン・リード
  • リードがロウ留め

注意点

Stagi/Bastari コンサーティーナは、使用中にボタンが飛び出る、落ち込む、戻らないなど、アクション周りのトラブルが予想されます。

  • ボタンが灰・黒色に汚れる
    • 内部のアクションの部品はアルミニウムで作られています。それが演奏しているうちに削れて摩耗し、その粉がエンド付近に撒かれるのが原因です。
Stagi English Concertina 48ボタン Tenor:テナー アクションの動き

調整・修理

ボタンが斜めに曲がった

演奏時の手癖でボタン下の部品が曲がり、ボタンが垂直にならず、曲がる症状が出ます。演奏者ごとに症状が違います。

演奏時に異音がする

入手時に F#4 で異音がしたので、中を開けて該当のリードをはじき、ポンプで空気を入れて直してみました。

多くの原因はリードにゴミが挟まっている、リードがリードプレートに触れて引っかかっているなどのようです。

感想

Stagi イングリッシュ・コンサーティーナ 30ボタンを先に触っているので、 48ボタン、56ボタンの本体は、重く感じます。

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