初心者・入門・独学者向けのコンサーティーナの修理と改善

Stagi English Concertina 48Key アクション改善 完成
目次

はじめに

この記事を参考にご自身で同様の作業を行った際の事象は、筆者は一切関知しません。

初心者・入門・独学者向けのコンサーティーナの構造について、記事で書きました。

博士

これらのコンサティナは、製造コストを抑えるため、ヴィンテージなどのコンサーティナと内部の構造が異なっています。
それが原因で起こる不具合について掲載しました。

博士

安いとされるコンサーティーナは奏法システムもそれぞれ異なりますが、2万円から12万円です。

今回の記事では、初心者・入門・独学者向けのコンサーティーナの修理と改善について記載します。

初心者・入門・独学者向けのコンサーティーナのアクションの特徴と不具合

  • カンヌキ留めアクション
  • ボタンがレバーの上部で浮いて取り付けられている
  • ボタンを押すと底打ちしない
  • ボタンが横ブレする

以上の設計上の特徴により下記の症状が出ます。

  • ボタンが様々な方向に曲がってくる
    1. 内部アクションが摩耗する
      1. ボタンが灰・黒に汚れてくる
  • ボタンが沈んで戻らないことがある
  • ボタンが飛び出すことがある

その原因は、

  • レバーの支点の下部の部品にかなりの隙間がある
  • ボタンがレバーの上部で浮いて取り付けられている

ことであり、それがボタンを押すごとにレバーが左右にぶれます。

初心者・入門・独学者向けのコンサーティーナの内部構造の例

写真のように、長く使用していると、ボタンの横ブレの影響でアクションの部品同士が曲がってきて寄せ集まり、干渉してどんどん摩耗するようです。

ボタンの動き
初心者・入門・独学者向けのコンサーティーナのボタンの動き

初心者・入門・独学者向けのコンサーティーナの修理と改善を試す

修理と改善方法

恒久的な改善方法ではありませんが、下記の方法を試してみます。

ボタンを底打ちさせる
ボタン下の部品を保護する

海外の修理と改善方法

上記2点ができるようにパーツを自作して交換したり、ボタンをリベット留めで固定したりなどがあります。

Homewood Musical Instrument Company による改善

http://web.archive.org/web/20010727154028/hmi.homewood.net/hmic/
新たに細めの金属製のボタンと、ボタンの周りを取り囲む金属製のBush(ブッシュ)をつくり、それらをエンドに取り付けて、ボタンが垂直に押せるように改造。

Making a Bastari/Stagi Playable

https://www.concertina.net/gs_stagirepair.html

あわせて読みたい

では、Stagi 48ボタン English Concertina Tenor で試してみます。

修理と改善のためにやること

1点目の修理と改善 ボタンを底打ちさせる

ボタンを底打ちさせるために、ボタンの下の高さをかさ上げする

Stagi 48ボタン English Concertina Tenor では上から2段、3段目のボタンの間に黒い革の貼られた木材が、梁のように設置されていて、それでボタンが一定の低さより沈み込まないようになっています。それでも低すぎるので、

黒い革の貼られた木材の上に、厚みのある何かを貼る

ことにします。これで高さを出すことで、ボタンを押すと底打ちできます。

次に、上から1段、4段目のボタンです。Stagi 48ボタン イングリッシュ・コンサーティーナ テナー では上から1段、4段目のボタンの真下には金属の支点パーツがあります。エンドをはずした状態で、一番下までボタンを押し込むと少々当たります。

この部分に高さを出すためには、ボタンの真下の金属の支点パーツに、高さのあるか何かを取り付ける必要があります。

金属の支点パーツに直接何かを取り付けても安定しないし、アクションに影響が出そう。

そこで、

黒い革の貼られた木材と金属の支点パーツとの隙間に梁を設ける。
レバーの間から、厚みのある何かを指のように差し出す。

ことにします。

これで上から2段、3段目と同じように高さを出せるので、ボタンを押すと底打ちします。写真のとおりです。

2点目の修理と改善 ボタン下の部品を保護する

2点目の改善は

ボタン下の部品を保護する

で、ここでは

ボタンの下の金属パーツに保護できる何かをはめ込む

ことにします。
この作業はHONER 20key アングロ・コンサーティーナ や、 PLAYTECH 30ボタン アングロ・コンサーティーナで、製造時に行われていることのようです。

用意するもの

  • スチレンボード 5mm厚
  • フェルト
  • 絶縁キャップ

部品作り

作業しながらやるほうがわかりやすいので、省略。

ボタンの底打ちとボタンの保護を開始

STEP
黒い木材の梁の長さに合わせてフェルトを切って、貼る

長さと厚みは適当に測り、重ねて接着します。

STEP
スチレンボードを切って、黒い木材の梁と金属の支点パーツの間に差し込む

高さが出れば材料は何でもよいです。

STEP
フェルトを切って、レバーの間ごとに指のように差し出して貼る
博士

フェルトを貼る厚さ(高さ)によって、ボタンが引っ掛かったりします。調整してください。

STEP
ボタンの金属パーツに絶縁キャップを通す

絶縁キャップの長さはボタンの金属パーツの切り欠きより、1mm程度短く切ります。

博士

ボタンは一つずつ外しながら作業をしないと元の位置がわからなくなります。金属パーツを曲げすぎると折れるので注意。
金属パーツを折ったら部品はないので、アルミ板から要自作です。

絶縁キャップを通すと、ボタンがある程度自立します。

博士

ボタンの灰・黒汚れはメラミンのスポンジで落ちます。

STEP
エンドを取り付けて元に戻し、ボタンの向きを修正する
博士

エンドを取り付けて穴にはめると、垂直にならず、あらぬ方向を向いていて、飛び出しているボタンもあるはずです。

博士

ボタンが飛び出すのは、ボタンの真下にアクションのアームがない、ボタンの穴にボタンに対して垂直でないからです。

ボタンの曲がりや飛び出しは、エンドをはずし、金属のレバーを根元からボタンが曲がっている反対方向に曲げて修正、エンドを取り付け … 取り外し、ボタンの角度を調整し…を繰り返して、できるだけ垂直に立つように修正します。

完成

その結果

  • ボタンが完全に落ち込まないので、激しく操作しても、ボタンが戻らなくなったりは減った気がする。
  • 同様にボタンの引っ掛かりが減った気がする。
  • ただ、ボタンの感触がそれぞれ違う。

その後の様子に期待。

付録:パッド付近の状態確認方法

エンドを取り付けて、エンドと蛇腹が密閉されている状態で、中のボタンやパッド付近を見たい。

さて・・・透明なエンドを作る?

エンドを取り付けなればよいと気が付きました。


M3-20mm(本来は50mm)のネジを買ってきて、エンドを取り付けずにアクションボードをネジ留め。
きちんと密閉されて、パッド付近の空気漏れなどの不具合が確認できるようになりました。

エンドを取り付けないでネジ留め
エンドを取り付けないでネジ留め

付録:エンドを取り付けると音が出っぱなしになる

エンドを取り付けて演奏すると、音が出っぱなしになることがありました。

原因

ボタンのレバーの高さが高すぎて、エンドとレバーがわずかに当たることが原因です。

対処

パッドを押さえながらレバーのボタン付近を下げ、レバーを少し曲げて高さを下げ、他のレバーの高さと同程度にします。
ただし、レバーを曲げすぎると、パッド付近の他の個所に干渉したり、パッド自体が浮いて空気が漏れ、音が出っぱなしになる可能性があります。

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