初心者のためのコンサーティーナ選び:最初の一歩を失敗しないために

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コンサーティーナという楽器に興味を持つ方が増えています。初心者の多くが直面するのが「どの楽器を選べばいいのか」という問題です。

今回は、初心者が陥りがちな選び方の注意点や、おすすめのアプローチについて解説します。

と、その前に

初心者にお勧めのコンサーティーナはありますか?という質問が世界中で寄せられますが、正直に言って、「存在しない」というのが答えです。

楽器はまず何度か体験することが必要であり、一定の期間手元に置いて稽古したり、演奏する機会を設けることが大切です。体験の機会があった場合、音楽について基礎知識があればなんとか糸口をつかめる場合がありますが、そうでない場合は数時間触れてみてもピンとこない場合もあります。

それでも、とにかくコンサーティーナを手に入れて触れる機会を設けることが大事です。
大事ですが、コンサーティーナにはボタンの配列によっていくつか種類があるので、その点に注意する必要があります。

目次

初心者の予算のジレンマ

楽器を始めるにあたり、多くの初心者は「続けられるかわからない楽器に高額な予算をかけたくない」と考えます。その気持ちは非常に理解できます。
しかし、コンサーティーナの場合、低価格の楽器は往々にして品質が低く、音や操作性に問題があることが多いです。

博士

低品質の楽器は、以下のような問題を引き起こす可能性があります

  • 音が安定しないため、正しい演奏感覚が身につかない
  • ボタンや機構の精度が低く、ストレスを感じやすい
  • 修理が困難で、長く使うことができない

結果として、「楽器そのものが原因で挫折する」という悪循環に陥ることがあります。

動画サイトの影響に注意

最近では、動画サイトでコンサーティーナの演奏を見ることで興味を持つ人が増えています。
そのため、「動画で見た演奏者が使っていた楽器の種類」を基準に楽器を選ぶ方が少なくありません。

しかし、コンサーティーナにはいくつかの種類があり、それぞれに特徴があります。

コンサーティーナにはいくつかの種類がある

  • イングリッシュ・コンサーティーナ
    • コンサーティーナの蛇腹を押すとき、引くときに同じ音が出る押し引き同音です。
      半音階を演奏しやすく、クラシックやメロディー中心の演奏に適しています。伴奏は装飾的に追加します。
  • アングロ・コンサーティーナ
    • 民俗音楽(ケルト)に多く使われます。
      蛇腹を押すとき、引くときに異なる音が出る押し引き異音です。独特のリズム感を楽しめます。伴奏は左手側で行います。
  • デュエット・コンサーティーナ
    • 蛇腹を押すとき、引くときに同じ音が出る押し引き同音です。
      メロディーを右手側、伴奏を左手側で同時に演奏できる設計で、ソロ演奏に向いています。日本での新品入手は難しいです。
博士

どの種類でも、演奏用の楽譜を作ることがあります

動画で見た楽器が、自分の目指すスタイルに合っているかを慎重に考える必要があります。
むやみに真似をするのではなく、自分が演奏したい音楽に合った種類を選ぶことが大切です。

さらに、動画で見た楽器で演奏している曲を同じように演奏するには、かなりの稽古が必要であることも頭の片隅においてください。

最初から、動画で見たように自分が演奏できるわけではない

ので安心してください。

初心者におすすめのコンサーティナの選び方

初心者が最初の楽器を選ぶ際のポイントを以下にまとめました

  • 目的を明確にする
  • どんなジャンルの音楽を演奏したいか?
  • 独学か、レッスンを受けるか?

レッスンを受けるにしても、コンサルティナの教室は少ないです。
そして自分の演奏したい曲のレッスンが受けられるかどうかは、教室によります。

予算のバランスを取る

  • 完全な低価格品ではなく、中級クラス以上のモデルを選ぶ。
  • 中古市場で状態の良い楽器を探すのも一つの手段。

試奏の機会を作る

  • 可能であれば楽器店やイベントで試奏して、自分に合う感覚を確かめる。
  • 周囲に経験者がいる場合、アドバイスを求める。
    • その経験者がある配列のコンサーティーナ奏者の場合
      • ほとんどの場合、その配列以外のコンサティーナについて、よく知っているわけではありません。
  • 信頼できるメーカーや販売店を選ぶ
  • 定評があるブランドや、アフターサポートが充実した販売店を選びましょう。

具体的なメーカー例

以下はおすすめされることが多いメーカーです

  • Stagi / Bastari (イングリッシュ、またはアングロ)
    イタリアで20年以上前から製造されています。伝統的な内部構造でないものの、頑丈で、日本では最初の楽器として選ばれます。
    • 海外では下記のWheatstoneやLachenalの入手性が良いので選ばれづらいです。
  • 中古品のWheatstoneやLachenal
    伝統的な内部構造で品質の面でも信頼できます。ただし個人輸入か、国内の中古品を探す必要があります。

価格について

どれも10万円以上からとなります。

  • 中古品のLachenalやWheatstoneで、10万円程度の場合どんなコンサーティーナなのか。
    • イングリッシュ・コンサーティーナ
      48ボタン、Treble(ソプラノ)でTutor(チューターモデル)
      • 蛇腹の折枚数は5枚以上であること
    • アングロ・コンサーティーナ
      20ボタンか30ボタン

Barleycorn Concertinas

Concertina

ボタン配列に対して、どの音が出るのが、よく確認してください。

となるでしょう。

買ってはいけないコンサーティーナ

通販サイトにおいて検索で表示される、カラフルな、20ボタンのアングロコンサーティーナ。2、3万円程度。

外観が木製(マホガニーと称している)で、PLAYTECHやTrinty Collegeというブランド名で販売されているコンサーティーナはほどほどの値段で、購入しやすいのですが、トラブルが多く、どちらかというと買うのをお勧めしません。

ここで買ってはいけない、と言っているのは、「楽器を長く使って楽しみたいならばお勧めしない」ということです。

もし合わないなという場合には

最初に10万円以上かけて購入しても、やはり合わないこともあります。そのときは売りに出して、次の方に渡すことも検討のうちに入ります。

その際、買ってはいけないコンサーティーナの場合はほとんど値が付きません。

おすすめのメーカーでは3,4割引き、ビンテージのWheatstoneやLachenalでは購入時の価格で買い手が付きます。

長く楽しむために

最初の楽器選びは、これからの音楽体験を左右する重要なステップです。適切な予算内で、目的に合った楽器を選ぶことで、コンサーティーナの魅力を存分に楽しむことができます。

初心者としての不安は誰にでもありますが、正しい選択をすれば楽しいスタートを切ることができるはずです。ぜひ、自分にぴったりのコンサーティナを見つけてください。

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