はじめに

gusset(マチ)交換はこれで4台目です。3台目はBellows Paperの素材を変更しただけなので掲載はしません。
修理の理由や手順は以前の投稿でご覧ください。












部品作り
変更点 – Bellows PaperをLiberty Print ; Strawberry Thief – イチゴ泥棒 に





Bellows PaperをLiberty Printにしたいとの希望がありました。
Liberty Print の生地は厚さが0.1mmと薄く、柔らかくて扱いが難しいです。
手芸店で厚手の接着芯を入手して貼ることにします。
- Bellows Paperの型紙のデータをA3サイズで作ります。
接着芯をA4サイズ、4枚に切りだします。 - プリンタで Bellows Paperの型紙のデータ、A3サイズをA4のプリンタで4分割に設定して4枚に印刷、貼り合わせます。



A3のプリンタが欲しいけれど、使用頻度が低いので買えません。
- Bellows Paper用のLiberty Printの生地に接着芯をアイロンで裏に貼ります。これで生地の厚みが0.3mmになり、扱いやすくなりました。
- Bellows Paperを切り出した後のほつれ防止のため、「洗濯のり」を表面に塗ります。洗濯のりの成分はPVAですから、木工用ボンドと同じです。効果は切ってみないとわかりません。
Bellows Paperを切り出して、準備完了。
ほつれが出たところを引っ張るとほつれるので、洗濯のりの効果は微妙でした。Liberty Print の生地はもともと糸がとても細いので、ほつれはあまり目立ちません。








蛇腹の修理を開始


前回は山側用の革テープを少し伸ばして貼っていましたが、今回は山側用の革テープをできるだけ伸ばして貼ります。
すると、革テープを貼るとき、頂点の折り返しの部分にできる羽が小さくできることが分かりました。
革テープでできた羽を三角に開いて、頂点の谷部分に押し付けて噛ませます。




今回の柄は、Liberty Print。
一列は連続するように貼っています。上下方向は歩留まりも考えて一段ずれています。
デザインが変わるので、gusset張替え1回目のリボン?状で貼るか、悩みました。
Liberty Print の生地に上下の向きがあるので、どの方向に貼るかも悩みました。
エンドを取り付けて完成です。


完成



Liberty Printのbellows paperが華やか。







この柄はイギリスの William Morris ; ウィリアム・モリス がデザインしたテキスタイルで、”Strawberry Thief – イチゴ泥棒” というそうです。
知らなかった。
https://artsandcraftshammersmith.org.uk/Collection/Detail/18821/
YouTubeで概要をご覧ください



すばらしい、楽器が復活します。