本ページはプロモーションが含まれています
HOHNER 48ボタン イングリッシュ・コンサーティーナ ソプラノ(Riveted タイプ)
当ページのリンクには広告が含まれています。
目次
概要
2010年ごろに、HOHNERブランドのイングリッシュ・コンサーティーナ、48ボタン Treble(ソプラノ)が発売されました。
日本での販売は、その後数年で見かけなくなりました。
2020年にインターネットで検索すると、同じ外見の Trinity College、PLAYTECHのブランドで48ボタンのイングリッシュ・コンサーティーナ、30ボタンのアングロ・コンサーティーナで扱いがあるようです。設計が同じかはわかりません。
HOHNERブランドでは、別途、Stagi/Bastari系の設計で販売された製品があります。
HOHNER イングリッシュ・コンサーティーナ 48ボタン Treble(ソプラノ) Stagiタイプ
概要 HOHNERブランドのイングリッシュ・コンサーティーナ、48ボタン Treble(ソプラノ) で、Stagi/Bastari系の設計で販売された製品です。発売時期は不明です。外見が同…
特徴
外見
- エンド
- マホガニー調
- 蛇腹
- 蛇腹の表面が黒い布目
- 蛇腹を開くと、gusset(マチ)が白い
- ボタンが白く、0.5cm程度でStagi/Bastari系より細い。
- 唐草模様の内側のbuffle;バッフル(ゴミ除け、整音目的)には網目の化繊素材が貼ってある。
- イングリッシュ・コンサーティーナの場合
- 親指ストラップ(ベルト)がWheatstone / Lachenalと同じ構造。エンドの上部を覆い、ネジ留めする。
内部
アクション
- Wheatstone / Lachenalと同じ構造
- アームは針金を加工。
- 支点はリベット留め。
- ボタンの構造も同様。ボタンを押し込むと底打ちする。
リード
- アコーディオン・リード
- 2階建て構造
- リードがネジ留め
HOHNERブランドのコンサーティーナ アクション HOHNERブランドのコンサーティーナ アクション HOHNERブランドのコンサーティーナ ボタンの構造 HOHNERブランドのコンサーティーナ リード部構造
注意点
解体すると、アームからボタン部品が外れやすいのでなくさないこと。
各アーム、ボタン、バネの部品は入手先不明なので、発注できない。
バネの固定が緩みやすく、くるくる回る。
蛇腹を開くと見えるgusset(マチ)の素材が弱い。おそらく合成皮革。
経年劣化(10年程度?)で加水分解のために薄くなり、気密性がそがれたり、穴が開く。頑張って押し引きしないと音が出ない。
Wheatstone / Lachenal / Stagi系の蛇腹ではこのgusset(マチ)の素材は皮革で問題なく使用できる。
4個体で同様の症状を確認。
調整・修理
ボタンを押し込んで戻らない
バネが外れている。
バネをアームにそう位置におき、エポキシ系接着剤を根元に厚めに盛って、固める。
バネが外れた エポキシ系接着剤 接着剤を盛る
gusset(マチ)に穴が開いた
一般的には修理不能。
裏から革を貼るとされているが、根本的な解決にはならない。
- 蛇腹楽器修理店に相談する
- 次の楽器を求める
gusset(マチ)に穴が開いたのなら、だいぶ弾きこんでいるはずなので、私だったら次の楽器を求めます。
gusset(マチ)の修理は試そうと思っていて、0.7mmと0.3mmの山羊革を買いました。
0.7mmの山羊革 0.3mmの山羊革
穴が開いた蛇腹の修理が出来ました
コンサーティーナの蛇腹を修理;合成皮革製のgusset(マチ)を交換する
はじめに この記事を参考にご自身で同様の作業を行った際の事象は、筆者は一切関知しません。 この記事では蛇腹に穴が開いて、空気漏れを起こすコンサティナを修理しま…
感想
アクションはリベット留め、ボタンのブレ・落ち込みなどなく問題ない。リードはStagiのろう付けと違いねじ留め。
Wheatstone / Lachenalと同じ構造なので、量産には向かないのかも。
このHOHNERがStagiの蛇腹だったら、各方面から文句が出なかった。